炭素循環農法の土づくり

軍兵六の土作りは、微生物のエサやりから

軍兵六農園(ぐんべいろくのうえん)の炭素循環農法(たんそじゅんかんのうほう)の畑

当園では、2006年の就農当初より、化成肥料・農薬・除草剤を使わず、里山資源である落ち葉を種蒔きの床土等に利用して苗作り土作りを行ってきました。

2010年より、有機肥料(動物糞を使用した堆肥・油粕等)を使わない炭素循環農法に全面的に切り替え栽培しております。

野菜に適した土ってどんな土?
肥料・栄養が多い土?

アナグマ

軍兵六農園の答えは「微生物」です。

糸状菌(キノコ菌)をはじめとした微生物達は、植物と共生関係を築いています。植物が不足とする栄養を菌が過不足なく運んでくれるのです。(肥料分が多すぎると、病害虫の原因となり、また不足すると、野菜が大きく育ちません。)

そして、植物は光合成でできた糖分を菌達に分けてあげます。
過剰に栄養分を取らない野菜達は、病害虫も減り、健康な野菜で美味しい野菜として育ってくれます。

軍兵六農園(ぐんべいろくのうえん)の炭素循環農法(たんそじゅんかんのうほう)の畑

そのために当園では、糸状菌(キノコ菌)のエサである木のチップ(炭素率の高い資材)等を畑に撒いています。糸状菌が増えた畑の土は、団粒化が進み水捌けが良くなり、より一層作物の生長に適した土となっていきます。

この微生物にエサを与えるという農法に出逢ってから、野菜のえぐ味や雑味が取れて、すっきりと澄んだ瑞々しい味へと変化しており、お客様より喜んで下さるお声が多くなりました。

軍兵六農園(ぐんべいろくのうえん)の炭素循環農法(たんそじゅんかんのうほう)の土

この植物と微生物との素晴らしい関係、人間の社会にも応用できるのではないかと日々感じます。勝ち負けを一番に重要視する現代の社会構造をどうしたらお互いを生かす共生関係が成り立つ社会にできるのか。

微生物という偉大な先生に学んでいる途中です。


菌類のチカラが人類を救う Super Fungi